木曽路 妻籠宿 紹介:藤谷里志

木曽路 妻籠宿 紹介:藤谷里志

木曽路妻籠宿。中山道だとか木曽路だとか色々な呼び方があるこの道。正式には江戸から京都まで129里、69宿の徳川幕府が整備したこの道を中山道と呼びます。またナカセンドウの字も中仙道と中山道があります。これは古くは中仙道と書かれる方が多かったようですが、東海道の海に対して山を使うようにと幕府が正式に発表したことがあるようです。

その中山道のうち、現在の長野県、木曽川流域を通る木曽谷区間のみを木曽路と表現します。簡単に言えば美濃を通るのであれば美濃路、近江を通るときは近江路と言うので、区間を表していると思えばよいかもしれません。

木曽路には11の宿場がありました。南から馬篭妻籠、三留野、野尻、須原、上松、福島、宮ノ越、藪原、奈良井、贄川です。

妻籠は江戸から数えて42番目の宿場で、現在はお隣の馬篭宿とあわせて観光地として知られています。

お勧めの見どころは「脇本陣奥谷郷土館」と寺下の町並みです。500mほどの宿場の中程に枡形跡があります。これは宿場全体を見通せないように、わざと道を曲げているのですが、ここで宿場が終わったのかと勘違いして半分しか見学せずに帰ってしまう人が時々いますので、気を付けてほしいです。

妻籠宿でおすすめは「澤田屋」さんと「えびや」さんです。澤田屋といえば「老木」で有名ですが、栗きんとんもおいしいです。特に干し柿の中に栗きんとんが入った「つまごの秋」は、私のお気に入りです。

えびやさんは、妻籠には数少ないお茶処で、私のガイド仲間は必ずと言っていいほど、ここで一服します。今回もあまりの暑さに全員がかき氷をいただきました(笑)。ミルク金時最高においしかったです。ここの栗きんとんも手頃な値段でおいしいです。味見もさせてくれるので、食べたことのない人はここで味見させてもらうか、味見だけでは店を出る勇気がない人はお菓子セット(抹茶と栗きんとんのセット)などを注文してみるのもいいかもしれません。

栗きんとんは中津川の名産ですが、この妻籠馬篭でも買えます。そして栗菓子が好きでない人が、栗好きになるきっかけともなるほど美味しい栗きんとんですので、食べたことのない人はぜひ一度食べてみてほしいですね。
ちなみに私自身があまり栗好きではなかったのですが、澤田屋の栗きんとんで栗好きになりました(汗)。